加藤寛基建築設計事務所
Hiroki Kato Architects
住居04
住宅
北海道釧路市
2023
着地点が見えずにいた家づくりを、聞き取りと提案の積み重ねでまとめた住宅。外構の費用を床面積に振り替え、中庭を囲む構成としました。

家づくりの迷いから始まる
「段々と家を建てたいという気持ちが薄れてきました」。打合せの最中に施主から出た言葉です。数年かけても着地点が見えずにいた家づくりを、丁寧な聞き取りと提案の積み重ねで形にしていきました。
外構の費用を、床面積に振り替える
当初はコストを抑えやすい二階建てを提案していましたが、各階の室構成に偏りがあり、すっきりした形にまとまりませんでした。敷地も活かしきれず、フェンスなど外構の費用がかさむ懸念もありました。そこで外構に充てる費用を床面積の増加に振り替え、敷地いっぱいに建物を広げて中心に中庭を設け、空間の広がりを確保しました。
水平と垂直の両方に広げる
柱を制限値近くまで長くして小屋裏収納を設け、不足していた収納量を補いました。コンパクトなLDKにも、水平だけでなく垂直方向の広がりを持たせています。
細部と設備の試み
小径ダウンライトと腰高に設置したスイッチ類で、照明まわりの視覚的なノイズを減らしました。これまで採用してきたポスト口の納まりも、一つの型としてまとまりました。空調は床下吹出しエアコンとし、冬の暖房と夏の除湿を見込んでいます。課題も残るため、今後の計画で改良を重ねていきます。
コストの変動が激しい時期に信頼を寄せ、初めての試みにも付き合ってくださった施主に感謝しています。
所在地:北海道釧路市
用途・構造:住宅(新築)/木造
延床面積:96.50㎡
設計期間:2022.09〜2023.05
施工期間:2023.06〜2023.11
外壁:窯業系サイディング t16 横張り
屋根:ガルバリウム鋼板
軒天:軒天ボード 塗装板
内装:床 無垢フロア・フロアタイル・600角タイル/壁・天井 ビニールクロス
建具:外部 樹脂サッシ・木製断熱ドア(三層Low-Eガラス)/内部 既製木質ドア
空調:床下吹出しエアコン











