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窓は、何のために開くのか

  • 6月12日
  • 読了時間: 2分

大きな窓のある空間に、憧れを持つ人は多いと思います。


光が入り、外へ視線が抜け、広がりを感じる。

住宅でも、“大きな窓=豊かさ”のように語られることは少なくありません。


ただ、実際に暮らしを考えていくと、単純に大きく開けば心地よくなるわけでもない、と感じる場面があります。


景色は良いのに落ち着かない。

明るいのに、結局カーテンを閉めて過ごしている。


住宅地では特に、道路や隣家との距離、視線、光の入り方など、外との関係が暮らしに大きく影響します。

だからこそ、窓を考える時には、「どれだけ開くか」だけではなく、「その場所でどう過ごしたいか」を意識しています。


外を眺めたいのか。

空だけを切り取りたいのか。

柔らかい明るさが欲しいのか。

冬の日差しを取り込みたいのか。


窓に求めるものは、少しずつ違います。


例えば、ソファに座った時に空だけが見える高さに窓を設けることもあります。

反対に、北側へ穏やかに開き、景色を落ち着いた明るさで取り込むこともあります。


大きく見せることよりも、安心して居られることを優先したい場面も少なくありません。


窓は、単に明るさを得るためのものではなく、その場所でどう過ごしたいかを整えるものなのかもしれません。


どこに座りたくなるのか。

どんな光の中で落ち着くのか。


窓のあり方を考えていくと、暮らし方の感覚も、少しずつ見えてくる気がします。


家づくりは、情報を集めるほど整理しにくくなることがあります。

当事務所では、間取り提案の前に、「何を整理する必要があるか」を確認するところから相談を行っています。



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